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微分再帰の諸性質

Akitoshi Kawamura. Differential recursion. ACM Transactions on Computational Logic 10(3), Article 22, 22 pages, April 2009. DOI = 10.1145/1507244.1507252

校正前の版.pdf(英文,レター判20頁)

概要

(非公式の邦訳です 正版は英文頁を御覧下さい)

通常の再帰函数の定義に倣ってC.ムーア氏が1996年(Theoret. Comput. Sci. 162)に創めた「再帰的」実数値函数の理論はアナログ計算の研究に一新期を劃するものであったが,原論文には若干の誤りがある.本稿ではこれを匡すべく,部分函数に対する各演算子の振舞を曖昧なく定める方法幾つかを検討し,得られる函数類,就中微分方程式を解く演算子が生成する「原始再帰的」実函数の性質を調べる.適当な定義の下で,原始再帰的実函数は解析的であり,且つ伝統的な再帰理論に則した或る意味において可計算であることが判る.他方原論文の主張のうち微分代数函数ないしC. E.シャノン氏の汎用アナログ計算機との関係は崩れることを,ガンマ函数を用いた反例を以て示す.故にムーア氏の函数類をアナログ計算の模型とする従来の見方は再考を要する.

語句
アナログ計算(analog computation)
実再帰函数(real recursive functions)
初期値問題(initial value problems)
超超越函数(transcendentally transcendental functions,hypertranscendental functions)
微分代数函数(differentially algebraic functions)

関聯資料

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